みなさん、こんにちは。
最近、より一層早く脱サラしたくなっているYKITAです。
はい、今回は学生時代のアメリカ留学について投稿します。
初めに断っておきますが、今回は語学留学ではなく、研究留学に関する投稿です。それも個人です。
研究留学について知りたい方や個人で留学準備する人のみ読み進めてください。
アメリカへ留学した理由
結論から言うと、社会人になれば簡単にはできない挑戦を学生時代にやりたかったからです。
それも背伸びをして、多少のリスクを負ってでも今後の人生の糧となるであろう本格的な挑戦です。
結果的に研究留学という形になりましたが。
正直、それまでの学生生活で自分に誇れる行いをほぼ何もしてこなかったという後悔もありました。
かつての自分と同じ様な境遇の方が居れば、今後の選択肢の一つに加えて欲しいと思います。
留学先について
留学先の決定
私は結果的にアメリカのオハイオ州の大学に留学することになった(詳しくはプロフィール参照)のですが、これは当時所属していた研究室の助教の先生に紹介してもらったことがきっかけです。
私の研究テーマに近い研究を行なっている先生(以下C先生とします)でしたので非常に有難かったです。
留学交渉
助教の先生から紹介してもらったとは言え、実際にアポを取って交渉したのは他でもない私です。
C先生の論文に掲載してある連絡先のメールアドレスに英語で直接メールを送り、交渉しました。
その結果、何と一通目のメールの返信で来ていいよとの返事を無事にもらえることができました。
これは本当に運が良かったと思います。
もし、相手方の都合が悪ければ、別の留学先を探す必要があったからです。
留学期間
私は大学が休みの夏季休暇2ヶ月間(8・9月)で留学しました。
それ以上は、開講期間中に跨るため、大学を休学しなければならなかったからです。
留学期間は言うまでもなく、長ければ長いほど良いと思います。
留学までの準備
行き先が決まれば準備を始めますが、これがなかなか大変でした。
通常は一般の大学生の語学留学の様に数名で大学に申し込めば、あとは大学側が必要な手続きや準備を行なってくれるそうなのですが、私は個人だったのですべて自分で行いました。
想定外のことも頻発するのでとにかく早めに動きましょう。
以下、優先順位を付けて説明してきます。
パスポート
パスポートは持っていればOKですが、持っていない方は各都道府県のパスポートセンターに直ちに申請しましょう。
↓各都道府県へパスポートセンターHPのリンクです。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/passport/pass_6.html
住民票など必要書類(詳細は各機関に要確認)も多いので申請は最優先に行いましょう。
申請してからパスポートが届くまでおよそ一週間かかりますのでご注意を。
ビザ
必要ならばおそらくビザが一番面倒かと思います。最も手間暇がかかります。
留学先や期間によっては必要になります。
必要ならば、先方の大学から事前に必要書類とビザの発行を要求され、各国大使館へビザの申請しに行かなければいけません。
連絡がなくても必ずビザが必要かどうかは先方の大学に必ず問い合わせましょう。
ビザが手元に届くまで時間がかかる
どれくらい時間がかかるか、私の場合、J1ビザと呼ばれるビザが必要でしたのでJ1ビザのケースで順を追って解説していきます。
1、申請書類の準備
申請の際、提出書類の中に先方の責任者の直筆サインが必要なものがあります。
雛形をメールで先方に送り、その後、国際郵便で自宅に送ってもらう必要があり、なかなか面倒です。
当然、パスポートも必要です。
→必要書類を送ってから手元に届くまでおよそ一週間かかりました。
2、面接予約・実施
私は当時、関西に住んでいましたので、大阪の淀屋橋にあるアメリカ大使館の窓口まで申請に行きました。この時、事前にホームページから面接予約が必要です。
時期と場所によっては混雑し、予約が数ヶ月先になるケースもあるそうです。
→この時点で一週間待ち。
面接では簡単な英語で渡航目的など軽く質問されることもあるそうです。私はありませんでしたが。
形式上、これはビザ発券の合否面接なのですが、余程のことが無ければ不合格にはまずならないみたいです。
3、ビザ発給と郵送
ビザは面接の際にパスポートを提出し、後日パスポートに添付されて郵送されます。早ければ一週間、遅ければ三週間ほどかかるそうです。
→一週間ほどで届きました。
この様にビザ発券へ向けて動き出してから私の手元に届くまで合計でおよそ1ヶ月ほどかかった計算になります。
電子渡航システム(ESTA)
アメリカ入国の際は必要です。出発3日前までに事前申請しなければなりません。
詳しくはこちら↓
飛行機チケット
チケットは出張の多い教授におすすめの機関や旅行エージェントを紹介してもらうと良いでしょう。
私の場合、所属していた研究室の教授にエージェントを紹介してもらい、安くて良いプランで発券してもらうことができました。
大学にトラベルセンターや留学支援センターがあればそちらで相談しても良いですし、自分でネット予約も良いかもしれません。
当時、私は研究活動と留学準備に忙しかったので迷わず、上記のエージェントに一任しました。
宿
私の場合、最も苦戦したのがこの宿探しです。
探し方は、メールでアパートやマンションの管理人に事情を説明し問い合わせました。
ところが、ビザの手続きをしながら平行して探していましたがなかなか見つかりませんでした。
よくよく調べてみると、アメリカでは9月から新学期だそうで一人暮らし様のアパートがほとんど埋まっているということでした。
最終的に、C先生に探してもらい、家具付きのウィークリーマンションを借りることになりました。
宿代が後述する今回の留学の経費を爆上げすることになった原因です。
ただ、短期間の滞在なのでアパートやマンションを借りるに当たって、家具付き物件は必須だと思いました。
私は失敗しましたが、ホームステイやルームシェアも考慮して探せば良かったと思いました。
荷物
1、お金
基本的にクレジットカードを使うべきだと思います。
現金と比べ両替の手間やお手軽さが全然違います。
どうしても現金が必要になる場合はネオマネーカードがおすすめです。
このカードはクレジットカードではありませんが、指定の口座に現金を振り込んでおくと円からドルとしてアメリカATMから引き出すことができる優れものです。
短期間の滞在で、現地口座を作るわけにもいきませんし、大量の現金を持ち込むわけにもいきませんよね。
短期間で非常に効力を発揮したカードで、学生でもすぐに作ることができます。
以下リンクです。↓
2、服装
服については必要最低限数で行った方が良いと思います。
帰国時に持って帰るお土産がカバンに入らなくなります。
一般の海外旅行と同じで汚れてもいい服や帰りに捨ててもよい物を持っていくべきです。
私の場合は持って行った服は8割捨てて帰りました(笑)。
女性の皆様、男性目線ですいません。
代わりに現地で大学オリジナルパーカーなどの服を買いました。
これはこれでいい思い出になりました。
準備まとめ
個人でアメリカ留学する場合、留学決定から渡米日まで最低でも3ヶ月はあった方が良いと思います。
特に、パスポート新規申請やビザの発行は時間がどのくらいかかるか読めません。
更に私の様に宿が中々決まらないなど想定外のことも起こり得ます。
そのため、パスポート・ビザの発行と航空券や宿の手配は必ず全て平行して行なっていくことを強くおすすめします。
その他出発までにすること
緊急連絡先の連絡
これは絶対です。必ず、家族には連絡しておきましょう。
留学先の住所、電話番号は当然、国内の緊急連絡先もです。
大使館の番号も伝えておくと良いでしょう。
国内は研究室の教授や責任者の連絡先で良いと思います。
体のメンテナンス
海外は当然医療保険適用外です。
病院に行くと莫大な治療費を請求されます。
薬を服用されている方は病院に事情を説明して、薬を多めに処方してもらう様にしましょう。
特によくあるのが、虫歯ですね。少しでも不安があれば病院に行っておきましょう。
散髪
意外と忘れがちなのが散髪です。
英語が堪能な方なら現地で切れば良いかもしれませんが、私は不安だったので、切ってからいきました。
うまく伝える自信がなかったので。
費用
おそらく、費用が最も気になるところかと思います。
2ヶ月間で合計およそ55万円ほどかかりました。
いくらアメリカの物価が高いとは言え、はっきり言ってこれは高すぎました。
内訳は以下の通りです。
飛行機代(往復・保険込み):20万円 関西国際空港→サンフランシスコ国際空港→クリーブランド空港
宿代(家具付きウィークリーマンション):20万円
食費代:8万円
その他小旅行・お土産・交際費など:7万円
ただ、上述の宿の件があるのでこれから10〜20万円は抑えることは可能だと思います。
本来ならば、実質30万円くらいだと思います。
留学補助金について
私の大学には留学支援制度という物があり、期間と内容によっていくらか補助金がでる制度がありました。
必要書類を書いて最終的に12万円の補助金を得ることができました。
みなさんも大学やその他の機関に何か補助金を得ることができないか事前に調べてから動きましょう。
英語力ついて
ここまで偉そうにズラズラと述べてきましたが、私は英語に関しては全くダメでした。
当時、TOEICスコアはわずか500点しかありませんでした。
幸いなことに、先方の大学ではTOEICのスコアによる受け入れ拒否はありませんでした。
ただ、実際はゼミ中や普通の日常会話でラボメンバーが何を言っているかわからないことが多々あり、かなりきつかったのは事実です。
その他英語に関することについては後日、別の記事で投稿しますね。
日々の生活について
食事
食料は週に2回ほど歩いて行ける距離にスーパーがありましたので買い出しに行っていました。
物価が高いので、平日の朝食はフルーツとヨーグルト、昼食にはサンドウィッチを毎日作って持参していました。
週末は近くに有難いことにアジアン料理店があり、そこで日本食やラーメンを食べたり、それこそ本場のハンバーガーを買いに行ったりしていました。
洗濯
洗濯はウィークリーマンション住まいだったので、ランドリーエリアがありそこで週に2、3回ほど行っていました。
洗剤だけ、研究室のメンバーに借りていました。
小旅行
留学の間の最大の楽しみです。
こちらも詳細は後日、別の記事で投稿します。
費用以上のリターン
よく短期間の留学は意味ないと言う人間がいますが、そんなことは一歳ありません。
経験者でもない限り無視して大丈夫です。(私も言われました)
私は留学経費以上のリターンがとてつもなく多いと今だに考えています。
『お金がないから行けない』ははっきり言って行動できない人間の悲しい言い訳です。
行動すれば必ず行くことはできます。両親に借りてでも行くべきだと思います。
貸してくれないのならば自分に対する信頼を上げるところから始めるべきです。
こう述べると親に頼りたくないと言う人がいますが、学生時代こそ甘えられる最後のチャンスですよ!
かえけがえのない貴重な経験
2ヶ月間のアメリカでの一人暮らしの経験は現在に至るまで大変自信になっています。
帰国して自分に、『よくやったな。』と思うほどです。
正直、渡米するまでの準備だけでも自分を褒めてやりたいくらいです。
すべて自分の力でやったので。
異国の友人もたくさんできました。
様々な異国の文化に触れることもできました。
渡米日の関空の出発ロビーで待つあの時間、高鳴る期待と激しい不安でお腹が痛くなったことも今では良い思い出です(笑)。
アメリカでの一人暮らし
特に、文系の語学留学と大きくことなるのがこの点です。
どうしても大学の留学プログラムに乗っかると、準備は大学が行い、現地でも日本人同士で群れるので力が身に付きにくいと言う話もよく耳にします。
その点、私は出発から帰国するまで一人で過ごしたので強制的に厳しい環境に身を置き、自身を鍛えることができました。
価値観が変わる
お金では到底図ることができない経験をすることができます。
巷でよく言われる、日本の良さも身を持って体感することができ、物事の見え方や捉え方が大きく変わるきっかけとなります。
日本人が如何に閉鎖的で偏った考え方をしているかが良く分かりました。(島国なので仕方ない部分はありますが)
最後に
2021年4月現在、コロナウイルスの影響で大々的留学しなさいとは言い切れませんが、必ずその後の人生において自信にも繋がりますし、メンタル的にも強くなります。
何より、周りの人があなたを見る目が変わります。
就活や自己PR、そして人生において強力な武器にもなります。
あなたを変えるきっかけに必ずなります!!
ぜひ、みなさんも海外へ目を向けてみ下さい!!自分のために。
以上、私の経験が参考になれば幸いです。
今回はこれまで。
それでは。