今回は先月受験したQC検定2級について投稿します。
初めに断っておきますが、詳しい出題内容などは今回は書きません。
勉強法や攻略法を知りたい方のみ読み進めてください。
QC検定2級は難しい?
結論から言うと難しいです。特に3級とは比べ物になりません。
一夜漬けなどまず無理です。
実際、過去5年の合格率は3級が平均約50%に対し、2級は約25%です。
3級は社会人一年目でも二週間くらい勉強しただけで合格することができましたが、2級は一ヶ月毎日2時間程勉強しても受かりませんでした。
何が難しいかと言うと、前半の手法分野(計算問題)の計算量が多く、中途半端な学習量と理解では後半の実践分野と合わせて試験時間90分以内に解き終えることはできません。
後半の実践分野では穴埋め問題の文章が長く、文章をよく読まなければすぐには解答できない仕様となっています。
見直しの時間も踏まえるとかなりタイトな試験時間の設定となっています。
受験料も約5000円と決して安くないので、受験するならば勉強時間をしっかり確保し、本気で勉強することをオススメします。
合格ライン
公式HP https://webdesk.jsa.or.jp/common/W10K0500/index/qc/qc_level2/#level2
には『出題を手法分野・実践分野に分類し、各分野の得点が概ね50%以上であること。及び、 総合得点が概ね70%以上であること。』と記載されており、どちらか一方の分野を捨てて臨むことはできません。
しかし、片方50%で片方100%でも合格できる仕組みとも言えます。
手法分野
主に計算問題です。最初は理解に苦戦すると思います。
一部、統計学の知識が必要な分野も盛り込まれています。
確率や指数関数(e)の計算など高校数学の知識も必要です。
実践分野
製造業の上流から下流までの各工程や各部門毎の管理項目や手法を問われます。
実際に品質管理業務に携わっている方や製造業で役職クラスの人ならば経験的にわかる問題も多い。
しかし、基本的に文章の穴埋めなので未経験や異業種の方でも暗記すれば必ず解けます。
おすすめ勉強法
まず初めにテキストを一冊準備し、一通り読んで軽く理解することが先決だと思います。
巷では過去問から解いた方が良いと言われますが、2級に限って言えばどうせ9割方解けません。
実際、私も過去問から解いてみましたが、3級合格程度ではほとんど正解することはできず、いきなり過去問は効率が悪いと感じました。
<おすすめの勉強法>
テキストとりあえず一周→過去問→復習→再度過去問
復習の際はノートに覚えてない公式や単語のみを書き留め、試験直前まで何度も見返せば良いと思います。
最初からテキスト片手にすべて書き出してまとめようとすると、時間がいくらあっても足りません。
あくまで、不安がある部分だけに絞りましょう。
過去問とテキスト
今回私が使用した過去問とテキストはこちらです。
過去問の解説は非常によくまとめられており、かなり助かりました。
テキストは他書も書店で軽く読みましたが、どれもほとんど変わりません。
と言うのもこれらのテキストは合格ラインをクリアすることに重きを置いて制作されているので、完全にマスターしたところで、試験問題すべては解けません。
実際、私も本番で過去問でもテキストでも見たことがない問題に遭遇しました。
この様にQC検定2級対策の最大の欠点は、このテキストさえ所持していればOKというものが一切存在しないということです。
特に手法分野の確率分布の項目では、完全に理解しようとするといつまで経っても勉強が進まない恐れがあります。
攻略法
ここまで読むと難しそうに感じるかもしれませんが、攻略法が以下2つ確実にあります。
毎回同じパターンで出題される問題を確実にモノにする。
<手法分野>
①相関・回帰分析:公式さえ覚えておけば解ける。2級の中でも比較的容易。
②実験計画法:計算量は回によって変動するが、こちらも解き方さえ知っておけばまず解ける。
手法分野で苦戦するのが統計、検定・推定で、覚えるべき解放パターンもかなり多い上に、毎回異なるパターンで出題される。
しかし、上記2つは毎回同じパターンで出題されるので必ず抑えておきましょう。
試験中詰まったらとにかく後回し
QC検定はなぜか計算問題も語句の選択問題も同じ配点になっています。
そのため一つの問題にこだわる必要性が全くありません。
試験開始直後に問題を見渡し、サクサク解ける問題から解いていくことが最重要です。
最悪なのが考えた末、解けず、本来解けるはずだった問題が時間が足らずに運頼みなることです。
実際、私もこれで失敗しました。これから受験される方は注意してください。
以上、2点を抑えておけば試験勉強も試験中も落ち着いて対応することができると思います。
まとめ
QC検定2級は取得すると周りの人からの見方が変わります。
なぜなら、民間試験でありながら簡単に受かる資格ではないからです。
製造業であれば仕事で大いに役立つでしょう。
これから受験される方の検討を祈ります!
今回はこれまで。
それでは。